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昨日の金曜日も後一回と思って並んだ空車タクシーの列で、ぼやくだけの古人につかまって難儀した。 同じ場所に並んでいて、僕が皆より良い水揚げをあげる事(あくまでも推定)の理由を考えず、ただ『組合が悪い』だの『タクシー会社の親方がアホや』とか『タクシーが多すぎる』とかばかり嘆いて、自分はダンピングで客を取り込む事しか能がない古人タクシーの運転手。 彼はタクシー運転手としてバブルを経験し、そしてバブルがはじけてお客が担いでいた個人タクシーブランドの神輿を外されてもなお同じ営業スタイルを続けている。 自らは問題解決の努力はせずに、全ての責任を外部に転嫁する。 勿論、営業車は10年落ちのセドリックでノーネクタイにスリッパで無精髭。 客の立場になって考えれば、車を選べる状況にある場合はどちらが選ばれる事が多いかは明白である。 人は見た目が9割と言うけれど、きっかけは恋愛と同じく見た目が大事。 その先この客がリピーターになるかどうかは人間としての技量である。 場合によっては趣味であったり政治や経済の話題であったり様々だが、出会いを継続的な段階にする確率を高める為には自分自身の知識・教養・人間力を高める必要がある。 昔から今に至るまでプロとしての最低限の努力を怠ってきた人間に個人タクシー(プロフェッショナル)の資格を与える必要があるだろうか? 彼は案の定、日航ベイサイドの所在を知らなかった。 この話には前ふりがある。 数日前、また別の古人タクシー運転手が無線で日航ベイサイドの所在を尋ねていたので、僕は実車中であるにも関わらず、業を煮やして教えてやった。 日航ベイサイドはUSJの開業当初からのホテルで、しかも最近の経済のニュースの中で京阪に売られた事も話題となっていた筈。 普通に暮らしていればいやでも耳に入ってくるし、儲けたい(遠くへ行きたい)と考えている運転手は知っていて当然だ。 客にすれば知っている運転手のタクシーに乗りたかっただろう。 出来る事ならUSJにも遊びに行った事のある運転手が望ましいのは言うまでもない。 神戸からホテルまでのタクシーの車内でアトラクションの話題等で盛り上がるかもしれないし、客にとっても楽しいひとときになったかもしれない。 東京の新橋駅に優良タクシー乗場が出来たと言う。 タクシーの運転手に求められるキーワードにはよく安全・安心の二つが言われるが、僕は優良と謳うからにはその二つだけでは不十分であると考える。 三つ目のキーワードは快適だ。 快適の中には見た目も含め、車内が清潔である事や的確な走行レーン取り、正確なドライビングテクニック、豊富な話題の引き出しとTPOに応じた的確な受け答え(勿論無駄口を叩かない事は最重要)等様々な要素が必要だ。 全てのお客様に常に100%の満足をして戴く事は難しい。 けれども日々刻々と変わり行く道路事情や社会情勢を的確に捉え、時代のニーズに対応してスタイルを変化させていくのが個人タクシーのプロフェッショナルとしての所以であるし、個人だからこそ迅速に対応出来る。 誰かが助けてくれるなんて甘い考えなら個人タクシーはとっとと辞めて故人タクシーになって頂きたいものだ。 なお、わざわざ優良タクシー乗場を設ける必要はなく、何処のタクシー乗場でも利用者が選択出来る状況を作るのが望ましい。 |
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